小児疾患と小児喘息(2)

小児疾患についての話題です。

小児の喘息の数は年々増えており、発作を起こすと呼吸難しくなることもあり、気を付けておきたい疾患の1つです。

小児の喘息の要因の殆どはアレルギーによるもので、ハウスダストやカビ、ペットの毛、花粉等に対するアレルギーがありますが、それらに接触した時に毎回発作が起きるとは限りません。
その時の小児の体調や環境によって、発作が起きやすい環境があります。

発作を引き起こす誘因となるものには以下のような事があります。
・風邪をひいている時
・激しい運動をした後
・排気ガスやタバコの煙、エアースプレーを吸った時
・ストレスを感じた時
・季節の変わり目は、天気の変化
・薬

その小児によって、喘息を起こしやすい環境は違ってきます。
小児が発作を起こしやすい状況をしっかり把握しておき、発作を起こす前に、いくらかの対策をしておくことが大事です。

発作が起こってしまった時に、お家でのケアのやり方も覚えておきましょう。
体を横にして寝かせると苦しくなってしまうので、座らせたり、背中に布団などを入れたりしてできる限り上体を高い位置に保つようにするのです。
水分も少しずつ与えるようにしてください。
お風呂には入ってもよいですが、体を温めると発作がひどくなるケースがあります。
お風呂は短時間に、体に負荷のかからない程度にしておきましょう。

衣服をゆるめてやり、できれば腹式呼吸でゆっくり深呼吸させます。
腹式呼吸が上手くできない時は、背中や腰をさすってあげて、呼吸を整えさせてあげましょう。

それでも発作がおさまらない時は、直ぐに病院を受診してください。

小児疾患と小児喘息(1)

小児疾患についての話題です。

喘息とは、空気の通り道である気道が炎症を起こして、咳が出たり、息苦しくなったりしてしまう疾患です。
初めはかわいた「コンコン」という咳なんですが、悪化してくると咳が激しくなり、「ヒューヒュー」「ゼーゼー」というような、聞いているだけでも苦しくなってくるような呼吸の音がするようになります。寝ている状態では苦しいので、起坐呼吸といって、座った状態で、肩で息をするようになります。このような状態は喘息の発作です。呼吸ができなくなることもあるので、直ぐに受診する必須があります。

近頃は、喘息を起こす小児の数が増えており、2歳までに60%、6歳までに90%の確立で起こるといわれています。
男の子の方が喘息を起こしやすいようで、トータル的にみると、女の子の2倍の数になっています。喘息は、大きくなるにつれて症状は軽くなっていき、女の子は小学校の高学年で、男の子は中学2年頃に治ってくる小児が多く、中学時代には半数の小児が治ると言われています。

小児の喘息は大人のものとは病態が違い、その要因の殆どはアレルギーによるもんです。
ハウスダスト、カビ、ダニ、花粉、食べ物、動物の毛等にアレルギー反応を示している小児が多く、喘息の症状が起こった時には、血液検査をして、アレルギーの有無、どのようなものにアレルギー反応があるのかを調べる必須があります。

要因が分かったならば、それを取り除いてやることで、症状を軽くし、発作の回数を減らすことができるでしょう。ほこりやダニの要因となる絨毯を取り除いたり、ぬいぐるみや観葉植物をこまめに掃除したり、動物の毛に反応している場合は、ペットを飼うことを控えたりと、できるかぎりのことをして喘息に対処して下さい。

小児の病院について

小児疾患についての話題です。

小児が疾患になった時には病院に連れて行く必須がありますが、病院は当たり前ながら、いろんな疾患の人が集まる場所です。
細菌やウィルスがうようよしている場所というわけです。
小児を病院に連れて行ったために、他の疾患に感染してしまった、という話も珍しい話ではありません。
特にインフルエンザなど、感染力の強い疾患が流行している時期には注意しなければなりません。

ですが、他の疾患の感染を恐れて病院に行かないなんてことはできないです。
病院に行く時にはできるかぎり自衛するようにして下さい。
簡単にできることには、以下のような場合があります。
・マスクをする
・お茶やあめなどを持参して、喉を潤しておく
・病院に置いてある雑誌や、ぬいぐるみなどのおもちゃには触れない
・ウェットティッシュや、濡れタオルなどを持参して、手をよく拭くようにする

病院を選ぶ時にも注意してみましょう。
・待合室やトイレ、診察室などの清掃がきちんと行き届いている
・空気清浄機を使っている
・暖房や加湿器を活用して温度や湿度が適切にされている
・インフルエンザなどの感染症だと思われる患者さんは別の診察室に受け入れている
・受付に患者用のマスクを準備している
・自由に使える給茶機が準備されている
・診察時間外に、窓を開けてきちんと換気を行っている

以上のような事柄を全て行っている病院はなかなかないと思いますが、患者さんの立場にたって、きちんと配慮されている病院を選びたいもんです。

小児疾患とクループ症候群

小児疾患についての話題です。

冬に多い小児の疾患に、「クループ症候群」という疾患があります。
別名「急性喉頭炎」とも呼ばれ、 喉の奥の声帯のある部分が炎症を起こして腫れ、空気の通り道を塞いでしまう疾患で、ウィルス性のものは生後6ヶ月〜3才くらいの小児に多く、細菌性のものは、3才〜6才くらいに小児に多い傾向があります。ウィルス性のものの方が、軽症で済むケースが多いようです。

初めは通常の風邪のような症状です。発熱や咳、鼻水などが2、3日続いた後、犬がほえるような「バウバウ」という咳が出るようになり、声が枯れてきます。
ひどくなってくると、首の下や胸がへこんでしまうほど、苦しい呼吸困難な状態になってしまいます。特に夜に悪くなる傾向があるので、クループ症候群に感染している時は、夜間でも直ぐに病院に行けるように注意しておきましょう。
窒息してしまうこともあるので、様子がおかしいな、と思ったならば直ぐに受診するようにしてください。

普通では、4日から1週間程度で改善するのです。
お家でのケアは、普通の風邪の時と同じです。咳が多い疾患なので、水分をしっかり与え、加湿器などを使って喉の負荷を少なくしてあげましょう。
刺激の強い食べ物は咳を誘発してしまうので避けた方がよいでしょう。
冷たい食べ物や、空気もよくありません。喉に刺激を与えないように注意してあげましょう。
そして、大泣きすると、喉の安静を保つことができずに症状が悪化しまうかもしれないのですので、できる限り安静を保つことができるように気を付けてください。

小児に薬を飲ませる方法

小児疾患についての話題です。

小児が疾患になった時、薬を飲ませることに一苦心する人も多いのことと思います。中には平気で飲んでくれる小児もいるみたいですが、大人でも薬を飲むことは思いのよいことではないです。小児が嫌がるのも無理ありません。
ですが、疾患をしっかり治すには、薬は必須であり、不可欠です。
嫌がる時は、どのように飲ませたならばよいでしょう。

やはり、小児が好きな食べ物に混ぜるのが一番よい方法ことと思います。
ですが、薬によっては混ぜてはいけないものもあるので、必ずお医者さんや薬剤師さんに聞いてみてからにしてください。

ミルクやご飯に混ぜることはやめた方がよいです。
それによって、ミルクを飲まなくなったり、食事をしなくなったりするケースがあります。そして、熱い食べ物や飲み物は、薬の成分が変わってしまうケースがありますので避けるようにしてください。

ジュースや牛乳も注意が必須です。
ジュースは、種類によっては余計に苦味が増すケースがあります。グレープフルーツジュースは、混ぜると副作用が心配される薬があるので、避けておいた方がよいです。
牛乳もやめましょう。一緒に飲むと成分が吸収されにくくなる薬があります。

ヨーグルトやゼリー、ジャム、プリン、ムースなどがおすすめですが、一番のおすすめはアイスクリームです。
アイスクリームの冷たい喉ごしもよいでもありますし、濃厚なクリームの味わいで薬の苦さが解消できるでしょう。
日頃は小児に与えない、ちょっと高価なハーゲンダッツなどのアイスクリームを食べさせてあげれば、小児も喜びます。
是非試してみてください。

小児の肺炎

小児疾患についての話題です。

肺炎は、息を吸った時に肺炎の菌が気管支の先端の肺胞にまで到達して、炎症を起こしてしまった状態のことを言います。
老人がかかると、死にいたることのある怖い疾患ですが、小さな小児がかかった時も注意が必須です。

「肺炎」には、細菌性のものやウイルス性のものなど、いろんな種類がありますが、小児に多い肺炎は「マイコプラズマ肺炎」です。

マイコプラズマ肺炎は、マイコプラズマ・ニューモニエという病原体に感染することで起こる肺炎で5歳〜10歳の小児に多く見られます。

症状は、発熱痩せきですが、他の肺炎と比較すると軽症で済みます。
発熱は高熱が1週間近く出る場合もありますが、発熱しない場合もあります。
せきは長く続きます。最初は乾いたせきですが、徐々にたんが絡んだせきに変わっていきます。
くしゃみや咳で感染するので、園や学校などで流行したり、家族の間でも感染したりしやすいので、手洗いやうがいをして予防して下さい。

細菌性の肺炎も、乳幼児に多い肺炎です。
細菌性肺炎は、肺炎球菌やインフルエンザ菌、黄色ブドウ球菌、溶連菌などの細菌に感染することを通して起こる肺炎です。通常の風邪をひいていたり、インフルエンザに感染したりしている場合に、細菌に二次感染することで起こるケースが多いようです。
重症になると、あえぐように苦しいような感じになって呼吸難しくなってしまいます。顔色が悪い場合は直ぐに受診して下さい。

6ヶ月までの赤ちゃんに特有の肺炎は、クラミジア肺炎です。
クラミジア肺炎は、母親がクラミジアに感染している場合に、生まれるときに産道感染することを通して起こります。そして、鳥からも感染することもあり、ペットとして飼っている鳥がクラミジア病原体をもっていると、赤ちゃんにうつってしまう場合があります。
軽いせきから始まりますが、徐々にひどくなっていき、ゼィゼィと呼吸が苦しいような感じになってしまいます。
熱は微熱程度で、結膜炎をおこして目やにが出るのが特徴的です。
抗生物質で治療ができるので、赤ちゃんの咳が気になる場合は早めに受診して下さい。

小児に多い疾患「溶連菌」

小児疾患についての話題です。

「溶連菌」を知っていますか?
溶連菌は、「溶血性連鎖球菌」の略です。溶血性連鎖球菌が喉等に感染して起こる疾患を纏めて溶連菌感染症と呼んでいます。

赤ちゃんがかかることは少なく、幼児から小学生くらいの小児の間で流行する疾患です。
症状は、喉の痛みと38度以上の高熱で、通常の風邪のような咳や鼻水などはありません。喉が真っ赤にはれて、1、2日たつと、全身に赤い発疹が出てきます。舌にも発疹ができ、いちごのように赤くなるのが特徴的です。

以前は「猩紅(しょうこう)熱」と呼ばれ、伝染病の扱いをされていた疾患ですが、現在では抗生物質が開発されて薬で治るようになったので、そのような扱いはされなくなりました。

ペニシリンなどの抗生物質を服用すれば、数日で改善してきますが、症状が良くなったからといって油断は禁物です。
溶連菌感染症は、抗生物質でしっかり対処しておかないと、腎炎やリウマチ熱、紫斑病などの合併症が心配される疾患なんです。
薬は、医師の指示のもと、10日ほど、場合によっては2週間程度、きちんと服用して下さい。治ったからといって、勝手に服用をやめないようにしてください。

そして、普通病院では、腎炎などの合併症を調べるために、尿検査を行います。必ず受けるようにして下さい。日頃から尿の色や量を確認しておくのも大事です。溶連菌感染症にかかってから、尿の色が濃い、量が少ないなどと感じたならば、もう一度受診してみましょう。

小児疾患 はしか

小児疾患についての話題です。

はしかは感染力が大変強く、かかると重症化することのある、小さな小児がかかると心配な疾患の1つです。

潜伏期間は10〜12日で、咳やくしゃみなどの飛沫感染が主ですが、空気感染することもあるので人ごみ等でも簡単に感染してしまいます。

38度前後の熱とくしゃみ、鼻水痩せき、目やになど、風邪と同じような症状から始まります。
2、3日たつといったん熱は下がって、ほほの内側にコプリック斑と呼ばれる周囲が赤い小さな白いポツポツが数個から数十個できるでしょう。
更に半日すると、再び39〜40度の高熱が出て、耳の後ろや顔に赤い発疹が出ます。発疹は胸やお腹、背中から手足へと、2、3日かけて全身に広がっていきます。
発疹は、初めは4、5o程度で、赤くて丸いもんですが、徐々に発疹同士がくっついてくるようになります。発疹が足先にまで広がると、2日ほどで熱が下がります。

こわいのは合併症です。
肺炎や中耳炎、まれに脳炎などの合併症を引き起こすケースもあります。
重症の場合や、合併症の恐れがある場合は入院治療が必須になるので、様子がおかしいなと感じたならば早めに受診するようにして下さい。

はしかは予防が第一です。
予防接種を受けていない1才前後の赤ちゃんが多くかかるので、予防接種を受けていない場合は、なるべく人ごみは避けるようにして下さい。
1才を過ぎたならばできる限り早く予防接種を受けるようにして下さい。
そして、はしかの子と接触したことが分かったならば、4、5日以内にガンマグロブリンを注射すれば発病を防止することができたり、軽症に済ませたりすることができるので、お医者さんに相談してみてください。

小児の風邪

小児疾患についての話題です。

小児にとって、一番身近な疾患といえば「風邪」です。
「風邪」と呼ばれるものは、殆どが、鼻や喉にウィルスが感染して炎症を起こしている状態のことをいいます。

風邪のウィルスは、250種類以上もあるため、一度風邪にかかっても、また違ったウィルスに感染すれば何度でもひいてしまいます。
赤ちゃんは、生後6ヶ月くらいまではお母さんの免疫があるために、風邪をひきにくいですが、絶対にひかないというわけではありません。産まれてすぐからでも、風邪をひいてしまう赤ちゃんもいます。高熱が出た場合は注意が必須ですが、「どうして赤ちゃんなのに風邪をひくの?」と心配する必須はありません。赤ちゃんは、風邪をひきながら抵抗力を付けていくんです。

症状としてはくしゃみや鼻水、せきなどがあり、熱も出ますが、通常は3、4日で熱は下がって、1週間もすれば症状は良くなります。
38度以上の熱が4日以上続く場合は、風邪以外の疾患も疑い、必ず受診して下さい。

ウィルスは、「飛沫(ひまつ)感染」によってうつります。咳やくしゃみで簡単にうつってしまうので、風邪が流行っている時期は、人が集まる場所を避けることが一番の予防法になります。

風邪には特別な治療方法はありません。
殆どの風邪は、自然に治るので、部屋の室温や湿度を快適にして、思いよく休ませてあげることが大事です。水分の補給も大事です。離乳食の赤ちゃんは、無理強いしないようにして、消化のよいものを与えましょう。

小児に多い目の疾患「結膜炎」

小児疾患についての話題です。

小児の目の疾患で最も多いのが「結膜炎」です。
結膜炎は、目とまぶたの裏にある、目を守る役目をする結膜に、ウィルスや細菌が感染して炎症を起こす疾患で、アレルギー性結膜炎と、ウィルスや細菌感染による結膜炎とに分けられます。

最も多いのが細菌による結膜炎で、小児では、インフルエンザ菌や肺炎球菌などが要因で起こることが多いです。
症状は、白目が赤くなったり、目やにや涙が多くなったりして、結膜がむくんだように見えるようになります。目の様子がおかしいな、と思ったならば、直ぐに眼科を受診して下さい。

ウィルスによる結膜炎には、アデノウィルスが要因になっている流行性結膜炎や、エンテロウィルスが要因になっている急性出血性結膜炎などがあります。

流行性結膜炎は、「はやり目」とも呼ばれるもので、感染力が大変強い疾患です。流行性結膜炎と診断された場合は、園や学校を休ませる必須があります。大人も感染することがあるので、家族全員がかかってしまう場合もあります。赤ちゃんがかかると、まぶたに膜が張ってしまうほど、重症の結膜炎になってしまいますので注意が必須です。

症状としては、目やにや涙が多く出るようになり、まぶたの裏にできる小水疱のために目を動かしたときに、ゴロゴロした違和感を覚えるのが特徴的です。
患者さんの目やにや鼻水、便などからも感染するので、目やにを拭いたティッシュペーパーなどは直ぐに捨てるようにして、タオルや枕カバーなどはしっかりと消毒して予防して下さい。

小児に多い目の疾患「結膜炎」

小児疾患についての話題です。

小児の目の疾患で最も多いのが「結膜炎」です。
結膜炎は、目とまぶたの裏にある、目を守る役目をする結膜に、ウィルスや細菌が感染して炎症を起こす疾患で、アレルギー性結膜炎と、ウィルスや細菌感染による結膜炎とに分けられます。

最も多いのが細菌による結膜炎で、小児では、インフルエンザ菌や肺炎球菌などが要因で起こることが多いです。
症状は、白目が赤くなったり、目やにや涙が多くなったりして、結膜がむくんだように見えるようになります。目の様子がおかしいな、と思ったならば、直ぐに眼科を受診して下さい。

ウィルスによる結膜炎には、アデノウィルスが要因になっている流行性結膜炎や、エンテロウィルスが要因になっている急性出血性結膜炎などがあります。

流行性結膜炎は、「はやり目」とも呼ばれるもので、感染力が大変強い疾患です。流行性結膜炎と診断された場合は、園や学校を休ませる必須があります。大人も感染することがあるので、家族全員がかかってしまう場合もあります。赤ちゃんがかかると、まぶたに膜が張ってしまうほど、重症の結膜炎になってしまいますので注意が必須です。

症状としては、目やにや涙が多く出るようになり、まぶたの裏にできる小水疱のために目を動かしたときに、ゴロゴロした違和感を覚えるのが特徴的です。
患者さんの目やにや鼻水、便などからも感染するので、目やにを拭いたティッシュペーパーなどは直ぐに捨てるようにして、タオルや枕カバーなどはしっかりと消毒して予防して下さい。

難聴の要因となる疾患「滲出性中耳炎」

小児疾患についての話題です。

中耳炎にはいろんな種類がありますが、小児の難聴の要因となる一番たくさんの疾患が滲出性中耳炎(しんしゅつせいちゅうじえん)というもんです。

滲出性中耳炎とは、鼓膜の奥の中耳腔という部分に滲出液という液体がたまる疾患です。3才から10才ごろの小児と老人に多くみられる疾患で、鼓膜のすぐ内側にうみがたまる急性中耳炎と違い、痛みや高熱がないのが特徴的です。
鼓膜のふるえが鈍くなるので、耳の中がつまったように聞こえにくくなりますが、小児は少しくらい難聴では自分から訴えてくることが少ないので、発見が遅くなりがちです。
後ろから呼んでも返事をしなかったり、テレビの音を大きくして見たりしている場合は要注意です。

そして、急性中耳炎にかかったことのある小児も注意が必須です。
滲出性中耳炎になってしまう理由にはいろんなことが考えられますが、急性中耳炎が治りきらずに、うみが滲出液となって鼓膜の内側に残ってしまう理由が最も多いんです。

程度が軽い場合は、薬による治療や、鼻から耳に空気を送りこむ処置などで対処するのですが、聞こえが悪くなっている場合は、鼓膜切開術という手術を行う必須があります。
手術と聞くとどきっとしてしまいますが、殆ど痛みを感じることなく、簡単な手術です。鼓膜の一部を切開し、内側にたまっている滲出液を吸い出して、中耳の風通しを一時的に良くしてやります。
鼓膜の穴は数日たてば自然に閉じますし、その後も手術によって悪い影響が出るということもありません。

何よりも、早期発見、早期治療が重要な疾患です。
小児にとって、難聴が続くことは、発達に影響を及ぼすことにもなってしまいます。
滲出性中耳炎による難聴は、殆ど軽度にとどまっているケースが多いので、心配しすぎることはないと思いますが、このような疾患もあることを頭に入れておいてください。

小児に多い耳の疾患「急性中耳炎」

小児疾患についての話題です。

鼓膜の内側の中耳の粘膜に細菌などが入り込んで炎症を起こす疾患、「中耳炎」は、小児に多い耳の疾患です。滲出性中耳炎や慢性中耳炎などがありますが、小児に多いのは「急性中耳炎」です。

小児に中耳炎が多い理由は、小児の耳の構造と関係性しています。
小児の耳管(耳と喉の境につながっている管)は細長くて、水平に近い状態になっているため、鼻や喉から細菌が入りやすくなっているんです。

そして、小児は風邪をひきやすいということも、中耳炎になりやすい理由の1つです。風邪をひくと、鼻や喉の細菌が耳管を通って中耳に入り込み、急性中耳炎を起こす契機になってしまうんです。

急性中耳炎になると、まず耳を痛がり、熱が出るケースもあります。
赤ちゃんの場合は耳の痛みを訴えることができないので、機嫌が悪くなったり、耳に手をやったりするなど、いつもと様子が違うな?と思ったならば中耳炎を疑ってもよいと思います。
症状が進行すると、鼓膜が破れて黄色い耳だれが出ることもあり、そうなると耳の痛みがなくなって、熱も下がりますが、中耳炎が治ったわけではないので注意が必須です。

治療方法としては、症状が軽い時は、抗生物質を飲ませて、耳の中を消毒したり、鼓膜を切ってうみを外に出したりするのです。
鼓膜を切らずに中にうみを溜めたままにしておくと、難聴気味になってしまう場合もありますので、早期発見、早期治療が大事です。

そして、再発しやすい疾患なので、痛みがなくなったり耳だれがなくなったりしたからといって、勝手に薬の服用をやめないようにしてください。
症状が治まっても、炎症はまだ残っているため、完全に治るまでは、必ずお医者さんの指示通りに薬を服用させるようにしてください。

尿路感染症と小児疾患

小児疾患についての話題です。

小児が発熱すると、まず風邪を疑うと思われますが、鼻水痩せきなど、一般の風邪の症状がない時の発熱は、尿路感染症を疑う必須があります。

尿路感染症とは、尿の通り道である腎臓、尿管、膀胱、尿道等に大腸菌などの細菌が感染して、炎症を起こす疾患です。
炎症を起こした場所によって、腎盂腎炎、膀胱炎、尿道炎などと呼びますが、赤ちゃんの場合は感染した場所を特定できないことも多いので、纏めて尿路感染症と呼んでいます。
大人や小児の膀胱炎には排尿をした時の痛みや残尿感、腎盂腎炎には腰痛や高熱がありますが、乳幼児の尿路感染症には、はっきりした症状はありません。
風邪の症状がなく、要因不明の発熱が続く場合は、尿路感染症を疑って診察を受けましょう。
病院では、尿検査を受けることになります。ただ、赤ちゃんの場合は尿をとるのは困難です。その場合は、おちんちんや外陰部に専用のパックを貼っておき、おしっこをするのを待つことになります。

尿路感染症になっている場合は、尿に沢山の細菌や、白血球が見つかります。
要因となった近頃に効能のある抗生物質を使って治療すれば、1週間以内には治まります。
ですが、尿路感染症に気づかずにいると、敗血症や髄膜炎といった重症の疾患になってしまうケースがあるので、早期発見が大事です。

家庭での予防法としては、水分を多くとること、おしっこを我慢させないこと、などがあります。
女の子は、排尿後のふき方も気をつけましょう。
必ず前から後ろへ、菌を入れないように、という思いで綺麗にしてあげることが大事です。

冬風邪といえば「ロタウィルス」

小児疾患についての話題です。

冬の下痢や嘔吐の要因となるウィルスは、7〜8割がロタウィルスによるものだといわれています。生後5ヶ月〜2才ごろまでの小児に多く見られる疾患です。

主な症状は発熱と嘔吐と下痢です。
熱は発症してから半日から1日程度で下がりますが、嘔吐は2日程度、下痢は1週間ほど続きます。
1日に5、6回ほど激しく吐いたり、お米のとぎ汁のような白っぽい下痢便が出たりするのが特徴的です。
便は1日に10回以上も出ることがあり、ぐったりして元気がなくなったり、脱水症状を起こしたりすることもあるので注意が必須です。

脱水症状を防止するために、市販のイオン飲料などで水分を補給してあげましょう。
ですが、吐き気がある時は飲ませても直ぐに吐いてしまうケースが多いです。
少量ずつ、何回にもわけて飲ませてあげましょう。
脱水症状が過度の時には点滴をする必須があるので、水分がとれない場合は、早めに医療機関を受診してください。

小児が嘔吐や下痢を起こすと周囲の人は大変ですが、枕元に洗面器や着替えを置くなどして対処するようにして下さい。

患者の便や嘔吐物の処理をする時には、十分な注意が必須です。
ロタウィルスはとても感染力が強いウィルスです。10個以下のウィルスでも強い感染力があります。患者の便や嘔吐物のなかには大量のウィルスが含まれているため、処理をした後にはしっかりと手洗いをしておきましょう。
そして、下痢の症状がなくなった後も、患者の便中にはウィルスの排出が暫くの間続いています。症状が治まった後も引き続き注意して、手洗いをしっかり行ってください。

腸重積と小児疾患

小児疾患についての話題です。

「腸重積」という疾患を知っていますか?
生後4ヶ月から2歳ごろまでの小児に多い疾患で、要因はよく分かっていませんが、腸重責を起こした小児からは、風邪の症状を起こすアデノウィルスや、下痢の要因になるロタウィルスなどが検出されることがあるため、ウィルス感染が要因ではないかと考えられています。
突然に腸の一部が腸のなかに入り込んでしまい、めり込んだ腸が締め付けられて、通過障害や血行障害を起こす疾患です。時間がたつと、その部分が壊死を起こしてしまいます。

症状は、激しい腹痛が起こるため、突然ひきつけるように泣き叫びます。顔面蒼白になったり、嘔吐したりすることもあるのでびっくりしてしまいますが、痛みは2、3分で治まるので、直ぐにケロッとして何事もなかったかのようになります。ですが再び腹痛におそわれて泣き叫び、これを30分ほど繰り返するのです。
血便が出るのも特徴的な症状です。
最初はうんちに少量の血が混じる程度ですが、しだいに量が増えていき、ケチャップのような血便が出るケースもあります。

発病してから、24時間以内ならば、肛門から造影剤や空気などを注入する高圧浣腸をすれば、殆どの場合治ります。
発病から24時間以上たっている場合や、重症の場合には手術が必須になる場合があります。そして、腸重責を起こした赤ちゃんの10人に1人が、再発すると言われています。

腸重責は、何と言っても早期発見が決め手です。
腸重責の腹痛は通常の腹痛とはくらべものにならない程なので、突然のたうちまわって腹痛を訴えたり、繰り返し泣くようならば、大至一気に病院に連れていきましょう。

水ぼうそうと小児疾患

小児疾患についての話題です。

「水ぼうそう」は、小児の疾患の中でも大変感染力が強い疾患で、肌が触れたり、水ぼうそうにかかっている小児とすれ違ったりしただけでも感染してしまうほどです。
生後間もない赤ちゃんにもうつる可能性があり、兄弟や姉妹の間では、まず感染すると考えてよいでしょう。

潜伏期間は10日から3週間程度といわれていますが、2週間前後であるケースが多いです。
症状としては、37〜38度の高熱が出ることがあり、同時に赤い小さな発疹が出ます。
発疹は、全身に広がって、口のなかにまで出る場合があります。
初めは小さな赤い発疹なんですが、だんだん水ぶくれになり、強いかゆみもあります。
水ぶくれは2〜3日でしぼんでいき、黒ずんだかさぶたになりますが、次々に新しい発疹ができるので、全ての発疹がかさぶたになるまでは1、2週間程度かかります。
かさぶたになるまでは、他人に感染させてしまう可能性があるので、園や学校は休ませる必須があります。

お家でのケアとしては、軽症の時は、かゆみ止めの薬を塗る程度です。
かきむしって水ぶくれをこわさないように、つめは短く切っておきましょう。

水ぼうそうにかかった小児と接触したならば、3日以内にワクチンを接種すれば発症の予防や症状を軽くすることができるそうです。
そして、症状が出て2日以内の場合なら、ウィルスに対する薬を飲むことで症状が軽くなることもあるそうなので、お医者さんに相談してみましょう。

健康な小児にとっては、水ぼうそうはそれほど怖い疾患ではありません。
ところが、先天性の免疫不全の小児や、副腎皮質ホルモンや免疫抑制剤を使っている小児の場合は注意が必須です。
そして、完治するまでに長期間かかる疾患なので、夫婦で働いている人など、小児が長期間休むことになると困る場合は、予防接種を受けておくことをおすすめするのです。

小児に多い皮膚病

小児疾患についての話題です。

赤ちゃんや小児に多い皮膚の疾患といえば、あせもがあります。
大人に比較して、赤ちゃんや小児はとっても汗っかきです。汗のかきやすい頭や首、背中等に赤く小さなポツポツができ、汗をかくとしみて、ヒリヒリした痛みがあります。
汗をかいたならばこまめに肌着を取り替えてあげて、シャワーやお風呂で美しく洗い流してあげましょう。あせもをかきむしって悪化させないように、爪は短くしておきましょう。

おむつかぶれも、多くみられる皮膚病です。
汚れたおむつを長い間当てたままにしておくと、おしりがかぶれて真っ赤になってしまいます。おむつはこまめに取り替えて、おしりを清潔に、できる限り乾燥させた状態にしておくことを心がけましょう。
下痢をしている時は、特におむつかぶれになりやすいので注意が必須です。
汚れが広範囲にわたり、度重なる排便のために、おしりの皮膚は常に刺激されている状態になってしまいます。
市販のおしりふきではなく、できる限りぬるま湯やオリーブオイルをコットンに染みこませたもので、ふき取るようにして下さい。大変ですが、シャワーなどで洗ってあげるようにするとより効果的です。

おむつかぶれに似た症状の皮膚病に、カンジダ皮膚炎があります。
カンジダというカビが繁殖して起こる皮膚病で、おむつかぶれと似たような症状なんですが、周囲に膿を持った発疹があったり、皮が薄くむけていたりするのです。
なかなか治らないおむつかぶれは、カンジダ皮膚炎と思います。
カンジダ皮膚炎はおむつかぶれ用の薬を塗っていると、かえって悪化させてしまうかもしれないのですので注意が必須です。
抗真菌剤のカンジダ専用の薬を塗り、おむつかぶれの時と同じく、おしりの清潔と乾燥を心がけましょう。

小児に多い皮膚病「とびひ」

小児疾患についての話題です。

小児の皮膚病にはいろんなものがありますが、その中でもこわい疾患に「とびひ」があります。
とびひはとっても感染力が強く、放っておくと火事の飛び火のように、あっという間に体のあちこちに広がってしまうので「とびひ」と呼ばれています。

虫さされや湿疹、あせも、傷口等に黄色ブドウ球菌や溶血性レンサ球菌が感染して、水ぶくれやかさぶたを作ります。
大変かゆいので、かきむしっていると、中の菌が飛び散り、他の皮膚に感染して次々に新しい水ぶくれをつくっていくんです。

虫刺されやあせもができやすく、湿疹が悪化しやすい夏に多い皮膚病ですが、近頃では1年を通して見られるようになりました。

菌のついた手で他の小児に触れたり、プールに入ったりすると、他の小児にも感染させてしまうので、注意が必須です。

とびひになってしまったならば、抗生物質を塗ったり、水ぶくれをガーゼで覆ったりするのです。このガーセで覆う作業は、箇所が多いと大変大変です。特に乳児の場合は、じっとしていてくれませんし、幼児にとってもガーゼをはっておくことは苦痛です。とびひは広がってしまう前の早めの治療が大事です。

抗生物質の内服も必須です。
塗り薬だけでは治らないので、しっかりと飲ませましょう。
数日すると乾燥してきますが、治ったからといって、さほど早く内服を中止すると再発するケースがあります。最低1週間〜10日以上は続けましょう。

とびひは、最初てかかる人は、とびひだと気づかない場合も多いもんです。
水ぶくれやかさぶたを何だろう?と思って絆創膏で処置をして、逆に菌が増殖しやすい環境にしてしまうことも多いです。

夏場の皮膚疾患には特に気をつけ、おかしいな?と思ったならば早めに医師の診察を受けるようにして下さい。

小児に多い夏風邪「ヘルパンギーナ」

小児疾患についての話題です。

小児がかかりやすい代表的な夏風邪といえば、「ヘルパンギーナ」です。
1才前後〜10才までの小さな小児に多く見られる疾患で、4才までに70%もの小児が感染するといわれています。殆どはエンテロウィルスの飛沫感染によるもんですが、流行性のものは、A群コクサッキーウイルスによるもんです。

突然39度の高熱が出て、のどの奥に小さな水ぶくれが沢山できるでしょう。
水ぶくれが破れて潰瘍になり、痛いので機嫌が悪化するケースが多いのが特徴的です。
よだれが沢山出るようになり、飲んだり食べたりもしにくくなります。
熱は2、3日で下がるんですが、水ぶくれが治まるのは1週間ほどかかるため、暫くは不機嫌な状態が続くと思います。

特効薬はなく、自然に治る疾患なんですが、高熱が出ることもあり、お家では水分の補給に心がけましょう。そして、すっぱいものや、しみるものは避けて、刺激の少ない口当たりのよい食べ物を与えてあげてください。食欲がなくても、水分だけはとらせるようにして下さい。

40度を越す高熱が続く場合や、嘔吐したり、不機嫌な状態が長く続いたりする場合は、無菌性髄膜炎の心配もあります。
おかしいな、と思ったならば、早めに医師の診察を受けましょう。

発熱してから2、3日までが最も感染しやすい時期なので、兄弟がいる場合など、周囲の人は注意が必須です。予防ために、手洗いをしっかりと行いましょう。患者のタオルは別にしておいた方がよいです。
患者の便には、感染してから1ヶ月ほどウィルスが出ている可能性があります。
治ってからも暫くの間は、おむつ交換の時など、手に触れた後はしっかりと手洗いをしておく必須があります。